ずばり、”取引のシンプルさ”にあると思います。
今回の規制案では、「現状では、一度購入したら結果を待つだけの商品が多いが、今後は取引期間中は常に価格が示され、自由に取引できるようになる。極めて高い払い戻し倍率となるレンジの設定や、FX会社の「総取り」となるレンジの設定もできなくなる。」
つまり、購入後のオプションの満期前にキャンセルする事が出来る様になり、いくらかの返金があるという事です。一見いいことの様に聞こえますが、それにより当然二択的中時の払い戻し率が減ります。払い戻し率の計算も複雑になることでしょう。
「極めて高い払い戻し倍率となるレンジの設定や、FX会社の総取りとなるレンジの設定もできなくなる。」
という一文は明らかにGMOクリック証券の外為オプションを規制のターゲットにみたてていると考えられます。
GMOクリック証券の外為オプションがこれだけ多くの人に受けている理由は、まず取引のシンプルさ、払い戻し倍率の高さ(的中時200%、他の会社は160%〜180%くらいが多い)にあると思います。
確かに投資というよりは上がるか下がるか二択のギャンブルであるという一面は指摘されている通りだと思います。だからといって取引方法を複雑にして払い戻し倍率を下げる事が果たして投資家保護につながるのでしょうか? そうは全然思えません。
以下に日本経済新聞のWEB版(12月26日)から全文を引用して掲載します。
FX、バイナリーオプションに自主規制案 賭博性の排除、明確に
外国為替証拠金(FX)取引の「バイナリーオプション」に対する業界の自主規制案が明らかになった。
バイナリーオプションは、将来の相場の騰落を二者択一で選ぶ商品。例えば、「1時間後のドル・円レートが、現在よりも円高か円安か」を予想して投資する。予想が的中すれば、投資金額の2倍弱の払い戻しが受けられるが、外れれば投資金額はゼロになる。
バイナリーオプションは仕組みが単純で分かりやすいうえ、最低100円程度から投資できる手軽さから取引が急増している。しかし、業界内や当局から「賭博性が高い」との批判も出始めた。
金融先物取引業協会は9月からバイナリーオプションに関する作業部会を立ち上げ、自主規制案の骨子をまとめた。参加したFX会社の幹部は、「金融商品として賭博との線引きをはっきりさせること、投資家保護を徹底することなどが重視された」という。
では、今後、バイナリーオプションがどのように変わるのか。まず、開始から5分後、10分後を予測するといった超短期型の商品は禁止となり、「十分な取引期間」の設定が必要になった。また、現状では、一度購入したら結果を待つだけの商品が多いが、今後は取引期間中は常に価格が示され、自由に取引できるようになる。極めて高い払い戻し倍率となるレンジの設定や、FX会社の「総取り」となるレンジの設定もできなくなる。
投資家保護のしくみも整備される。顧客の資産などに基づき、1日あたりの取引上限や許容損失額を設定。取引にのめりこんで大きな損失を出すリスクを減らす。ユーザー全体の総取引額や総利益額も定期的に開示し、平均的な利益水準を把握できるようにする。
こうした規制案にFX会社からは「長期的な市場拡大のために必要」とする声がある一方、「最大の魅力であるシンプルさがなくなり、顧客離れが起きる」との懸念もある。規制の詳細は今年度中にまとめる方針だ。
その他FXバイナリーオプションの攻略法ならこちらのランキングサイトのブログが参考になります。
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